いびき治療
いびきの恐怖
いびきはどうして起こるか知っていますか?
いびきの主な原因は、鼻腔から喉頭までの空気の通り道、「上気道」と呼ばれる部分のどこかが、なんらかの理由で狭められたことにあります。
上気道が狭められると、呼吸したときに、粘膜や分泌物が振動してしまうのです。 この振動音が、いびきの正体です。
ところで、気道が狭められれば、当然、空気の通りも十分ではなくなります。体内に取り込まれる酸素が少ないと、酸素を供給して炭酸ガスを排出する換気機能が低下し、さまざまな悪影響があらわれてきます。
体内の酵素が不足して二酸化炭素が増加すると、血液が酸性に傾き、血中のブドウ糖の量を調整しているインスリンの分泌が悪くなります。これは糖尿病の第一歩です。循環器や呼吸器にも負担をかけるので、高血圧症や不整脈を引き起こしたり、心筋梗塞、心不全、またひどい場合には突然死を招くこともあります。
酸素不足は脳の働きにも影響を及ぼし、集中力が散漫になったり記憶力が低下したりするほか、高じれば脳卒中や脳梗塞の原因になったりします。
このように、いびきは自分で自分の首を絞めているようなもので、慢性的な酸素不足に陥る可能性があり、ひいてはさまざまな病気をもたらす危険性をはらんでいる恐いものなのです。
さらに恐い睡眠時無呼吸症候群
気管が完全に閉塞してしまうと、閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)となります。
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が数十秒間も止まる発作をひと晩に何十回も繰り返し、そのたびに反復して大いびきをかくものです。
ここで言う無呼吸の状態とは、いびきがやんでいるときで、医学の定義では10秒以上となっていますが、通常20~30秒くらい、ひどい場合には1分から2分近く続く人もいるようです。また、30回どころか、ひと晩に数100回も無呼吸を繰り返す場合もあります。
「2分間息を止めてください」と言われて、なにごともなくラクに息を止めていられる人はそう多くないでしょう。10秒間の無呼吸を30回繰り返すことだって、かなりたいへんなはずです。それを、ひと晩じゅう、数100回の無呼吸を繰り返す! 無呼吸というのはいわば窒息状態ですから、こんなに長い間、無呼吸でいたら、苦しくないはずがありません。無呼吸のあとに爆発音のような大いびきをかくのは、酸素を体内に供給しようと、大きく空気を吸い込もうとするためで、激しくもがくような動きをともなっていることもしばしばです。
日本人で習慣的にいびきをかく人は2000万人以上もいます。睡眠時無呼吸症候群の人は、そのうち約10%、約200万人と考えられています。
睡眠時無呼吸症候群になると、眠気が日中、突然に襲ってくることがあります。会議中に突然眠り込んでしまったり、電話をかけている最中に眠ってしまったなどの、通常の生活では考えられないような事態も起こっています。そして、車の運転をしているときに突然に猛烈な睡魔が襲ってきて眠ってしまい、交通事故を繰り返すという話も社会問題として話題になっており、聞いたことがある方もいるかもしれません。
大和田旭歯科医院でのいびき治療
大和田旭歯科医院では、スリープスプリントといったマウスピースを上下合わせたような形のものを就寝中に嵌めて無呼吸症候群を防止する治療を行っています。
保険適応について
2004年4月から「内科、呼吸器内科、精神科、耳鼻咽喉科、睡眠センターなどで睡眠時無呼吸症と診断され紹介された歯科医院」に限って健康保険の適応になりました。
まずは、内科、呼吸器内科、精神科、耳鼻咽喉科、睡眠センターなどで検査を受けてください。通常、歯科医院では検査や診断は行っていません。 「睡眠時無呼吸症」と診断され、スリープスプリント治療を希望される方は、検査を受けた医院で、スリープスプリント治療を行っている歯科医院への紹介状を書いてもらって下さい。 紹介状があれば、保険適応となります。
最後に
大和田旭歯科医院は、多くの危険がはらんでいる「いびき」を改善することをお勧めします。
いびきが治ることによって、家族も安眠できるほか、ご自身の病気予防にも事故予防にも繋がるわけですから。
ご相談だけでも構いません。一度お問い合わせいただければ詳しくご説明いたします。